ダンス・イン・エチオピア
−伝統的ダンスにおけるダンサーたちの創造と実践−


 

  書籍情報

・著者 相原 進

・価格 1,980円

・ISBN-13 978-4-87974-764-8

・発売日 2021年3月

・出版社 松香堂出版

出版社の冊子紹介

 
【紹介】(第1章の冒頭より引用)

 アフリカにおいて、伝統的ダンスは結婚式、収穫祭、子どもの命名式などコミュニティにおける冠婚葬祭の重要な場面で演じられるとともに、生活のなかでのコミュニケーションや娯楽の手段としても機能している。

 本研究の目的は、現代のエチオピア都市部における、新たなダンスの継承と表現の創造のあり方に着目し、そのなかでの人びとの実践にかんする記述をとおして、その特徴を明らかにすることである。エチオピアのダンスには地域やダンサーごとの表現があり、冠婚葬祭や社交場など、多様な文脈のなかでダンスが演じられている。このような状況に加え、国の文化的な政策の一環として国立劇場において各民族のダンスが上演されている。近年ではレンストランやホテルで、観光客などを対象としたビジネスとしてダンスが演じられており、ダンスをめぐる状況はさらに多様化しつつある。

 これらの状況を踏まえ、ダンスの表現、ダンスがおこなわれる場、社会集団という3つの要素の関連に着目して、ダンスの継承と新たな表現の創造に関する調査をおこなった。
 

【目次】

1章 研究の背景および目的と方法

2章 エチオピア国立劇場とダンス

3章 国立劇場のダンスをめぐる歴史的背景

4章 ダンサーを目指す人びと

5章 伝統音楽部門における新演目の創作−「シダマ」を事例に

6章 ダンスの観光化とダンサーたちの実践−レストランでのダンスを事例に

7章 アディスアベバのダンスにおける表現の多様性

終章 多様性から創造性へ

文献・参考資料
付録 1 メディアページ
付録 2 各演目の基本的な動作
 


 
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